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神経診断を効率的に支援し、医師の負担を軽減。 また、神経解剖学の学習ソフトとしても有用。 (特許出願中)
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眼球内方運動制限

動眼神経(III)が支配する眼球運動には上下方向への運動などもありますが、加齢や他系統疾患により副次的にこの方向の眼球運動制限が生じてきている場合もあり、病巣推測の障害になる可能性があります。このためここでは動眼神経の代表的な運動として内方運動を選択しています。輻輳運動の可不可により、非核性障害との区別が可能になっています。ただし、明らかに動眼神経マヒによる他方向の眼球運動障害が想定される場合には、眼球内方運動制限「あり」かつ輻輳運動「不可」と等価として代用入力してください。

角膜反射障害

角膜刺激側と逆側の閉眼の有無も観察しておく必要があります。この閉眼障害は、この側の顔面神経マヒを意味しています。

顔面神経マヒ

マヒが「核上性」か「核あるいは核下性」かの区別は通常、額のしわ寄せが出来るかどうかで判断されます。顔の上半分は両側性の神経支配であり、下半分は対側からの一側性の神経支配であるので、核上性の神経障害では顔の上半分はマヒを免れ、顔の下半分しかマヒしないからです。

咽頭反射

咽頭反射が両側で消失していることは特に高齢者では多く、病的意義の無いことが多いため、一側性の反射消失のみを病的所見として入力してください。

上肢温痛覚障害、上肢深部知覚障害および下肢温痛覚障害、下肢深部知覚障害

中枢性神経障害を想定したソフトであるため、末梢神経障害による知覚異常とは区別できる(根性デルマトームや単一の末梢経支配領域に一致しない)場合にのみ入力してください。区別が困難な場合は「あり」の場合と「なし」の場合の二通りの入力を試行して、最終判断をしてください。温痛覚と深部知覚(振動覚や関節覚)は中枢神経内では神経伝道路が異なり、しばしば一方だけが障害され解離性知覚障害と呼ばれます。識別性の有無による触覚の区別は神経所見上、混乱をまねく危険性がある為、本バージョンでは敢えて知覚所見から除外してあります。

上肢運動マヒおよび下肢運動マヒ

中枢性神経障害を想定したソフトであるため、末梢神経障害による運動マヒと区別できる(筋力テストで単一の末梢神経支配を受けている筋肉群のみのマヒは避ける、など)場合にのみ入力してください。通常は、バレー徴候などの有無で判断してください。区別が困難な場合は「あり」の場合と「なし」の場合の二通りの入力を試行して、最終判断をしてください。

上界明瞭な体幹知覚障害

知覚検査では体幹部のレベルを有する知覚障害の有無を見逃さないことはきわめて重要なことです。このタイプの知覚障害だけで脊髄(胸髄)の横断性障害が推測されるからです。このため、責任病巣(脳内ナビ)では切断状(ガラス板状)表示をしています。深部知覚障害と同側、大部分を占める温痛覚障害域の反対側を障害側として入力してください。

腱反射

5大反射と呼ばれる腱反射が選ばれています。腱反射は神経質な患者さんや若い女性では亢進していることがよくあり、特に両側で亢進している多くの場合は病的意義がありません。逆に高齢者では腱反射が低下していることが多々あります。病的意義を迷うケースでは不明と入力するか、亢進(あるいは低下)と不明の両方で入力を試行して二通りの検討をしてください。腱反射画像表示ボタンをクリックすると、手足の画像が出現します。さらに、この画像をクリックすると腱反射ステータスが表示されます。また、反射亢進を入力しますと挿絵の緑色の矢印が明るく表示されます。同時に全経路図の手足の部分にある四角の枠内に最上部の腱反射中枢の脊髄レベルが表示されます。

バビンスキー反射

病的反射の中でも最も安定した反射とされているバビンスキー反射が選ばれています。もし等価の病的反射があれば、バビンスキー反射の代わりに入力可能です。

[追加項目] の神経所見

ホルネル症候群は全経路図に描画されませんが [脳内ナビ] には描画され病巣推測に使用できます。また、下顎反射亢進、聴覚神経障害(中枢性)は病巣推測に使用できません。


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